鳥取県コンクリート診断士会は、平成17年に設立され、今日まで専門技術の継続的な研修と研鑚に勤め、社会基盤としてのコンクリート構造物の公正な診断と維持管理に関する技術の向上と普及を目的として、活動してきました。
　「コンクリート診断士」は、コンクリート構造物の点検・調査・補修設計やコンクリート工事における不具合対応など、コンクリート構造物の長寿命化の一翼を担う専門的な技術資格です。
　近年インフラの維持管理分野でも、ICT（情報通信技術）を用いたGIS・DBの取組みやSIP（ロボット技術）、AI（人工知能）などの技術開発には目を見張るものがありますが、医療技術の活用における医者の役割と同様に、“コンクリート構造物の医者“たる我々に求められる役割は、より一層重要なものとなっていくと思います。
　当会は、大学などの研究機関、建設コンサルタント、建設会社、専門メーカーなど多様な構成員から成り、建設業界を横断的に網羅する数少ない専門技術者集団です。
　会員がメンテナンスサイクル（点検・調査〜健全度評価・補修設計〜補修工事）に携わるという特徴を生かし、組織の内・外との情報交換を通して自己研鑽に励むとともに、建設分野の担い手確保の活動なども含め社会貢献を果たしていきたいと思います。